火曜コラム(紙面掲載 2021年4月13日)

菊地 大介


歴史的快挙

 先日、プロゴルファー松山英樹選手があのマスターズで優勝しました。日本人として快挙を成し遂げました。
 今回は松山英樹選手の快挙を私なりに振り返ってみたいと思います。
 私は中学3年時にゴルフを始めそこから日大東北高校でゴルフ部に入り、高校2年生と3年生の時に「日本ジュニアゴルフ選手権」に出場でき、3年生の時には「東北ジュニアゴルフ選手権」で優勝することができました。
 その後アマチュアになってからも、福島県アマチュアゴルフ選手権を2勝。国体も福島県代表として4度出場させていただきました。
 そのような経験から今回の松山選手のマスターズ優勝を振り返ってみたいと思います。
 日本におけるゴルフの歴史は1901年から約120年の歴史があります。その長い歴史の中でマスターズ・全英オープン・全米オープン・全米プロ選手権。いわゆる4大メジャーに勝ったのは渋野日向子選手が全英女子オープンに勝ったただ一人の日本人でした。
 そして今回ついに松山選手が、それもマスターズに勝ってくれました。本当に歴史的快挙です。私もマスターズの表彰式、特にグリーンジャケットを前年優勝者のダスティン・ジョンソンから松山選手が羽織らせてもらったマスターズならではの名シーンは涙がボロボロと止まりませんでした。
 世界に技術がうまいゴルファーは沢山いますが、勝てるゴルファーはそうはいません。今回の松山選手は最初から勝つことにこだわり勝てたマスターズでした。勝てるゴルファーになったわけです。
 私も勝てなかった時にスポーツ新聞に「万年2位の菊地」と書かれました。そうなると社会的なプレッシャーの呪縛から抜け出せなくなるのです。
 松山選手もマスターズに初出場したのが10年前です。この10年間とてつもないプレッシャーと戦ってきたと思います。しかし、ついに勝ちました。
 ゴルファーというものは一度メジャータイトルを取ると全てのプレッシャーから解放され、以後とても冷静なメンタル面を持てるようになり、その後の試合に次々に勝てるようになります。
 松山選手も今後次々と勝利することを私は確信しています。マスターズにはチャンピオンズディナーというものがあります。前年の優勝者が歴代のマスターズチャンピオンを招待し夕食を振る舞う恒例の行事です。
 来年、松山選手はどのような振る舞い方をするか、今から来年のマスターズが楽しみです。

まちづくり会社 株式会社こぷろ須賀川 代表取締役

菊地 大介

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