火曜コラム(紙面掲載 2021年9月7日)

菊地 大介


感動したパラリンピック

 先日、パラリンピックが終わり、東京オリンピック・パラリンピックの全てが幕をおろしました。ロンドン2012パラリンピックには164か国、約4000人の選手が参加し、観戦チケット販売枚数は約280万枚だったそうです。
 多くの競技会場で観客席が満員になり、史上最多の観客動員数を記録したそうです。
 リオ2016年パラリンピックでは22競技・523種目のうち、世界新記録220、パラリンピック新記録は432にのぼり、競技レベルも高まってきています。
 今回の東京パラリンピックは「多様性と強調」をテーマに約2週間熱戦が繰り広げられました。
 国際パラリンピック委員会(IPC)は、パラリンピックに出場するアスリートたちが持つ力こそがパラリンピックを象徴するものであるとし、以下の4つの価値を掲げています。
 まず一つ目は、「勇気」です。これは、マイナスの感情に向き合い、乗り越えようとする精神力。
 二つ目は、「強い意志」。これは、困難があっても、諦めず限界を突破しようとする力。
 三つ目は、「インスピレーション」。これは人の心を揺さぶり、駆り立てる力。
 そして最後は、「公平」。これは、多様性を認め、創意工夫をすれば、誰もが同じスタートに立てることを気づかせる力。以上がパラリンピックの4つの価値です。
 そして改めてパラリンピックの意義は、「様々な障がいのあるアスリートたちが創意工夫を凝らして限界に挑むパラリンピックは、多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる公正な機会が与えられている場である。それは、共生社会を具現化するための重要なヒントが詰まっている大会であり、社会の中にあるバリアを減らしていくことの必要性や、発想の転換が必要であることにも気づかせてくれる」です。
 私もパラリンピックの閉会式はあまり注視して見ていませんでした。ですが今大会は東京ということもあり最後まで観て内容に感激しました。
 IPC会長と橋本組織委員長の挨拶も素晴らしかったと思います。
 全てのものがジャンルを超えて共生し更なる変革をしていく時代だと感じさせていただきました。東京パラリンピック・オリンピックに感謝したいと思います。ありがとうございました。

まちづくり会社 株式会社こぷろ須賀川 代表取締役

菊地 大介