火曜コラム(紙面掲載 2022年4月26日)

菊地 大介


須賀川の宝・翠ケ丘公園

 今回は須賀川市内の翠ケ丘公園の整備に携わっている関係で、あらためて翠ケ丘公園の魅力をご紹介したいと思います。
 須賀川市の中心部に位置し中心市街地からも歩いて10分、須賀川駅から歩いて15分と立地条件も素晴らしい位置にある公園です。
 大きさは30㌶。夏には花火大会が一望でき、秋には日本三大火祭り「松明あかし」が開催されます。とても歴史がある公園で元々は愛宕山城公園と名乗ったようです。
 愛宕山山頂には今でも土塁の城壁が残っています。公園の中心部に「新池」という池があり、その周辺を須賀川市の木である「赤松」がカーテンを作っています。
 この赤松もかなりの高木になっていて見るからに圧巻です。今回翠ケ丘公園に携わり、あらためて様々な分野の方々からこの公園の魅力をレクチャーいただいています。
 まずは野鳥の会の方からのレクチャーは、この翠ケ丘公園には約100種類の野鳥がいるということでした。
 少し紹介しますとタカ、メジロ、ヒヨドリ、ノスリ、珍しい野鳥ではトラツグミ、そして国際自然保護連合のレッドリスト(絶滅危惧2類)に位置付けられているカシラダカ、須賀川市の鳥でもある翡翠(カワセミ)です。
 野鳥の会の方から野鳥の事を教わった2日後に新池のそばに立っているとなんと目の前にカワセミが現れました。人生初めてのカワセミとの初対面で感動でした。
 カワセミは宝石の野鳥とも言われることから漢字では翡翠(ヒスイ)と書くそうです。出会った時のあの色は翡翠色よりも玉虫色というかあの光沢に満ちた緑と青のグラデーションは言葉では表現できない美しさでした。
 その後新池に泳いでいた小魚を一瞬で長いくちばしに咥え颯爽と森の中へ消えていきました。要するに翠ケ丘公園内でもカワセミが見れるということです。どうぞ皆さんも足を運んでみてください。
 必ず貴重な鳥たちに出会えるはずです。続いては、この季節になると夜にフクロウが飛んでいます。フクロウは夜行性ですので昼には姿を見せません。夜に鳴き声が『キーンキーン』と鳴きます。私もフクロウはまだ見ていませんがぜひ見てみたいものです。
 最後に公園全体に朝から夕方まで鳥のさえずりでにぎわっています。市内の中心部にこれだけの自然がある都市公園はありません。どうぞ皆さんも「須賀川の宝・翠ケ丘公園」を堪能してみてください。

まちづくり会社 株式会社こぷろ須賀川 代表取締役

菊地 大介

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