運命の本との出会いを
昨年12月に、テッテで須賀川市中央図書館主催の読書推進の講演をさせていただきました。
私にとっても読書の良さや絵本の素晴らしさを再確認する貴重な機会をいただきました。
絵本の読み語りではそれに合った音楽を流して私自身も楽しみながらお聴きいただきました。何よりお越しいただいた皆様ありがとうございました。
本を読むことで自然と読解力や思考力、集中力、想像力が身に付く、字を覚える、知識を得る、文章を書く力が付く、時に人生のヒントを得るなど素晴らしい効果が期待できますが、何より物語の中に没頭することでリフレッシュでき気分転換できるところが、私の読書が好きな理由です。
そして絵と文の総合芸術であり、子どもが最初に出会う美術・芸術とも言われる絵本は、前述の読書の効能にプラスの良さがあります。
読み聞かせや読み語りをすることでコミュニケーションの時間になり絆が生まれる、良い言葉やハッピーストーリー・サクセスストーリーなどで心が癒され安定する、テレビやSNSなど受け身な媒体と違って能動的で想像力を働かせることができる、そして何より読み易くすぐに読めるところが絵本の良さだと思います。
特に子どもは絵本を読んでもらうと、その絵本の世界に入り込んで物語を疑似体験すると言われ、絵本でしか味わえないことを疑似体験することはその子の人生にとって有意義で豊かな心が育まれると思います。
私がぜひお勧めしたいのは家族や友人間でも絵本の時間を持つことです。短時間でも絵本を通してコミュニケーションが図られ会話が生まれます。
また大人同士で感想を述べ合うことで違う価値観などを分かち合えて気づきが得られます。
昨年11月にデヴィ夫人の講演会に行きましたが、TVがない少女時代に読書が唯一の趣味楽しみで、西洋書物をたくさん読んでその主人公になりきっていたそうです。その読書経験がその後の波乱万丈の人生の糧になり支えになったと話していました。
また私が尊敬する方が「日々、たくさんの書物が世に出される中で、自分が人生でどれだけの作品を読めるのかと思うと、本との出会いは運命」と仰っていて、これからもたくさんの本に出会いたいと思いました。
一冊の本との出会いがその人を支えてくれたり、その人の人生を動かすこともあると思います。皆様もそんな本との運命の出会いがありますように!