火曜コラム(紙面掲載 2025年4月2日)

西間木 恵理


心が軽くなる「春」の処方箋

 「春」は草木が芽吹き、黄色やピンクの花が咲き始め、自然界のエネルギーが高まる季節ですね。私たちもまた、春は新学期や新年度のスタートであり、新たな気持ちで、新しい環境に身を置く方も多いのではと思います。
 この「変わるタイミング」というのは、どうしても心身にストレスがかかるものです。
 ストレスは私たちの自律神経を乱し、その乱れは男女問わず、ホルモンや免疫機能をも乱す要因になっていきます。
 特に女性は、女性ホルモンのエストロゲンが減少すると、“幸せホルモン”のセロトニンの分泌も減るため、さ細なことで不安になったり、落ち込みが激しくなったりと、気持ちがネガティブな方向に向かい易くなります。
 こんな時期だからこそ、「心が軽くなる春の処方せん5つ」を挙げてみたいと思います。
 1つ目は「散歩と睡眠」。やはり気分転換に有効なのは運動です!ヨガはもちろん散歩程度でもいいので、体を動かすことで、体調はもちろんメンタル的にも楽になります。また睡眠も重要です。睡眠をしっかりとることで、身体本来の機能が回復し、不調の改善につながります。
 2つ目は「自分にOKを出す」。様々な変化の中で、思い通りにならない周囲にイライラすることもあると思います。他人は他人と割り切って、“今の自分に出来る範囲でOK”を出していくことも大切なポイントになります。感情が収まらない時は深呼吸をして、鏡に写った自分にOKを出してあげて下さい。
 3つ目は「帳尻が合えば良い」。何もやる気が起きない時は“できない”でいいのです。できる時に行えばいいですし、無理はしないことです。我々はロボットではないので、自分にも他人にも完璧さを求めず、“まっ、いいか”の時もつくってあげましょう!
 4つ目は「今(年齢なりの)『最高』を目指す」。おしゃれもメイクも、仕事も活動も、周りに合せると不自然になり、理想とのギャップにダメ出しをしてしまいがちです。自分の今を受け止め、今できる最高を目指す方がより自然で、キラキラと魅力的に映るはずです。
 5つ目は「人間関係の整理」。自分の心の平穏を保つために、気が乗らない誘いや心がざわつきそうなSNSにも距離を取ってみるのはいかがでしょう。今の自分の心に負担を掛けないことが重要です。自分なりの基準を作って少しずつでも整理していくことをお勧めします。
 今年もキレイな花を咲かせるサクラのように、凛と前を向いて、かるーく過ごしていきましょう♪

ヨガ+ライフアッププロデュース

西間木 恵理

Piaereヨガ+ライフアッププロデュース 須賀川市内体育施設などでヨガ講師を務める