舞 踊 ~What is Dance?~
先日、ある方のご紹介を得て、アフリカンダンスを初めて体験してきました。昔観たミュージックビデオでアフリカンダンスを知り、その独特のステップやリズム感が格好良く、いつか踊ってみたいと思っていました。
そもそもアフリカンダンスは民族舞踊であり、ハワイアン・タヒチアンダンスと同じで、その土地の文化を継承する舞や様々な「祈りや願い」を意味する特有の舞があります。
もちろん日本の伝統舞踊もそうですが、様々な地域に異なる舞が受け継がれており、アフリカンダンスも、部族ごとに異なるステップやリズムが存在し、そのリズムを聞けばどの部族の舞なのかが分かるのだと言います。
そして今回、実際にアフリカンダンスを踊り分かったことは、曲に合わせて踊るのでは無いということでした。
例えば「幸せを引き寄せる舞」を意味する歌を誰かが歌い出すと、それに合わせて太鼓奏者がリズムを打ち始め、太鼓に向かって踊るダンサーのステップと、太鼓演奏者のリズムの掛け合いが始まります。
そしてそのステップとリズムのエネルギーが最高潮に達すると、太鼓のリズムに節目が入り、次のダンサーへとバトンがタッチされていきます。
その舞を踊るダンサーと太鼓の掛け合いに時間制限など無く、盛り上がりの状況によっては同じ舞いが30分でも1時間でも続いていくのがアフリカンダンスの特徴でした。
今回のレッスンでも一つのステップを学んでは、順番に太鼓の前へ進み、そのステップを繰り返し踏み続けました。
太鼓のリズムに自然と身体が動き出すまで終わりの合図が無く、どれだけの回数を踊ったのかは分かりませんが、お陰様でアフリカンダンスの世界に、身も心もどっぷり浸ることができ、終わった後には達成感にも似た感覚と同時に私の内なるエネルギーに火が灯ったような、そんなパワフルな体験をすることができました。
ダンス(舞)やYOGAに共通するところは、人々の「願いや祈り」から生まれたもので、神々に捧げてきた歴史があります。
いつの時代も私たちは祈り願い、神が宿るこの自然と共に生きてきました。そしてこれからも、その在り方は変わらないと思います。
世の中がデジタル化され、全てが動画で保存される時代であっても、デジタルだけでは伝える事の出来ない感情の動きや感覚のリアルをこのダンスのように、人の体験を通して受け継いでいけたら、と改めて思う時間となりました。
Dance is your basis of life.