火曜コラム(紙面掲載 2025年8月19日)

夏奈色ひとみ


たからもの

 先日、私のたからものが一つ増えました。
 とても感動する曲に出会えたのです。その曲の名前は「宝島~ふるさと~(作詞・柳内珠江 補詞、作曲、編曲・川田金太郎)」。
 「宝島」とは長崎県佐世保市宇久島のことで、2009年に行われた島のイベントの中で、地元の高校生が詞を考え、川田金太郎さんが作曲し一日で曲を作るという企画から生まれた作品です。
 そのイベントの中で生まれたばかりの曲が披露された後、校長先生と高校OB会の要望でCDが作成され島の全世帯に配られ、さらに船が島に着く時と出発する時にこの曲が流れているそうです。
 「夢を抱えて旅立つ朝が来る、その日を僕が笑って見送るのは、君の見る夢が僕の夢でもあるから」
 「山の静けさは父さんの深い思いやり、空の微笑みは母さんの永久の愛」
 あたたかな癒しのメロディと心を撫でる歌声に「僕=宇久島」の愛情を乗せて、聴く人の心へスーっと染み渡り幸せを感じる曲です。
 私はこの曲を何度も聞いて口ずさみながら、ふるさとである「僕」の愛情に感動し、勇気が湧いてくるのを感じます。そして、星や山、空をまた違った心で見るようになりました。
 川田金太郎さんといえば、長年歌手活動をしながら須賀川市観光牡丹大使をされ、ウルトラFMの「川田金太郎のウルトラがまだせ!ラジオ」のパーソナリティーでもあり、先日も須賀川市内の介護施設や翠ヶ丘公園のカフェなどでの弾き語りと素敵なライブをされました。
 その際にカフェで私の絵本「ぼくのしあわせ」を手に取ってくださり、絵本の主人公「ルーク」と楽曲の主人公「僕」の思いは同じであると感じてくださいました。
 どちらの主人公もずっとそこにいて私たちを見守り応援し、その果てしない優しさと強さと心にかけて深く大切に思うせつなさを持つ、誰にも必ずいる存在なのです。
 この曲のCDは完売されていますがご厚意でユーチューブにアップされていますのでぜひ聴いてみてください。
 感動は「活力」であり「元気の素」だと仰っていた金太郎さん。
 みなさんは今日どんなことに心動かされましたか?その感動こそあなたの「たからもの」です。私たちが日々生きることは経験と感動というたからものを一つまたひとつと心に増やしていくことなのだと信じています。

絵本作家

夏奈色ひとみ

絵本作家