若だんな・若社長No.3

伊藤大輔いとう だいすけさん(40)

ジェイラップ 代表取締役社長須賀川市泉田作田18-2
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損得なく仲間助ける
 SDGsなどにも挑戦

 子どもの頃から農作業の手伝いなどしていたが、家業を継ぐつもりはなかったという。しかし高校生の頃、父・俊彦さん(現会長)の仕事で沖縄を訪れ、苦手だったパイナップルの新鮮な美味しさと、真剣に仕事に向き合う父や農業者たちの姿を目の当たりにし、農業の道を考え始めた。
 大学時代は単身中国に渡り、目標だった通訳の資格を取得した。
 帰国後は家業を手伝い、震災・原発事故、風評被害と戦いながら周囲の信頼を集め、2年前に社長に就任した。
 「自分が父から得たように、チャレンジできる環境を皆に与えることを大切にしたい」と語る。また「どんなときでも仲間に頼られる、困っていれば損得なく助けてやれる、そんな人間が目標」とも。
 ボカシ肥料を自社で作り、SDGsに配慮した循環型農業を目指すほか、高齢になった農業者が新規就農者に技を伝える「農業団地」構想など、新たな挑戦にも力を入れる。
 3人娘の父でもあり、「将来はやりたいことをしてほしいが、その夢が農業だったら最高です」と笑う。

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