3月13日午前6時から鏡石スマートIC24時間利用可能に 産業活性化など好影響期待


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    3月13日午前6時から24時間化する鏡石SIC

 鏡石町の高速交通体系の要の一つである東北縦貫自動車道鏡石スマートインターチェンジ(鏡石SIC)は3月13日午前6時から24時間利用が可能となる。これにより地域産業の活性化や物流効率化、救急医療活動への支援、利便性向上など好影響が期待される。町とネクスコ東日本が28日に発表した。
 鏡石SICはETC専用のインターチェンジで、平成19年9月からの社会実験を経て、21年4月から本格運用を開始した。令和2年10月からは中型車の利用も可能となり、利便性がさらに向上した。
 24時間化は以前より住民や企業等から期待の声があり、昨年2月に住民説明会を開いたところ、参加者全員が「積極的に推進すべき」とした。町議会も積極的推進に賛成した。
 そのため町は翌月から本格的に24時間化へ動き出し、住民アンケートや関係団体等との協議、庁内勉強会など続けた。4月には木賊正男町長らが国会議員や国交省への要望活動を行い、早期実現へ尽力した。
 24時間化後の効果として、ドライバーの高速時間短縮など周辺企業の輸送効率化が図られ、新たな企業誘致による地域産業の活性化や物流効果が期待される。
 また例えば町役場から白河厚生総合病院までの所要時間は、SICを利用した場合は約16分で、利用しない場合より約10分短縮できる。
 LINEで実施した住民アンケートでは「24時間になれば帰宅時間を気にすることなくゆっくり帰ることができるため安全運転につながる」などの意見も寄せられており、多様なライフスタイルへの対応、住民の利便性向上にもつながる。