鏡石町当初予算63億4000万円 鳥見山陸上競技場スタンド等も改修


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    当初予算を説明する木賊町長

 鏡石町の木賊正男町長は4日、町役場で新年度当初予算を記者発表し、一般会計は63億4000万円(前年度比5000万円、0・8%減)で鳥見山陸上競技場のメインスタンドや管理事務所の改修工事、鏡石駅東第1土地区画整理事業など進めていくと説明した。
 木賊町長は「町民が誇りを持てる魅力あふれるまちづくりをベースに、安全で安心できる環境を整える。就任当初から掲げる3S(スマイル・スピード・シンプル)をモットーに各事業を進めていく」と説明した。
 主な事業として鳥見山陸上競技場改修事業は2億4537万5000円で、今年度中に完了するトラックの改修に続き、メインスタンドと管理事務所も工事する。加えて写真判定用のカメラなども整備し、日本陸上競技連盟の第4種ライト公認を取得、年内のグランドオープンを目指す。なおトラック工事を終える4月以降はトラック部分の利用を再開する。芝生は活着が必要なため、サッカーなどの利用は新年度も休止する。
 鏡石駅東第1土地区画整備事業は8864万9000円で、第3工区(健康福祉センターほがらかんの東側)道路増築工事と造成工事、第2・4・5工区の産業用地確保へ事業計画変更の検証と換地設計案の作成を進める。第1工区には166世帯523人が移り住み、4月の鏡石二小新入学児童が39人と久しぶりに2クラス編成となるなど大きな効果が出ている。またほがらかん付近にコンビニエンスストアや商業施設も建設予定。
 このほか唱歌「牧場の朝」リブランディングプロジェクトは唱歌・童謡をテーマにした音楽イベントと田んぼアートの実施に1047万8000円。
 役目を終えた旭町浄水場の解体工事3億円。
 交通安全対策では安全運転支援装置設置補助の対象者数を増やし、さらに免許返納後のタクシー助成券を初年度1万円に加え、2年目以降も5000円助成する。
 議会広報広聴事業として主に一般質問の動画を配信する(リアルタイムではない)。
 成田遊水地整備対策の推進は1131万4000円計上し、住宅移転者等の支援や当該エリアにある上水道、農業集落排水事業の今後の計画を策定する。
 新都市交通ネットワークの整備促進は2010万円で、鳥見山公園線道路整備としてほがらかん西側と鳥見山公園周辺の道路をつなぐ。
 ふるさと鏡石ありがとう事業(ふるさと納税)は2500万円で、納税目標額として5000万円を掲げ、申込者のアフターフォローなどサービスの充実などにより申し込みの増加を目指す。
 ほがらかん開館に伴い役目を終えた町保健センターの解体は1500万円。
 健幸(けんこう)まちづくり事業は753万円で、県立医科大と連携した講座や健診、重度心身障がい者医療費助成の現物給付化、高齢者補聴器購入補助など。
 新年度予算は6日から開かれる町議会で議論する。