須賀川市第4次地域福祉計画スタート「地域共生社会」の実現目指す 施策の方向をイラストで解説


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    施策の方向をイラストで例示

 須賀川市の保険福祉分野の総合計画である第4次地域福祉計画は今年度からスタートした。住民が支え合い、一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともにつくっていくことのできる「地域共生社会」の実現を目指し、6カ年で各種施策を進めていく。そのためには住民の理解と協力が不可欠であるため、施策の方向性をイラストで解説するなど工夫した計画に仕上げた。
 同計画は「高齢者」「介護保険」「障がい者」「子ども・子育て支援」などの個別福祉計画を共通して取り組むべき事項を定める総合計画。地域福祉の方向性を示すもので、具体的な取り組み内容は個別計画で推進する。
 さらに同計画と関わりが深い「再犯防止推進計画」「自殺対策行動計画」など包含して策定した。
 策定にあたって、6年後に人口7万800人まで減少が予想されるなどの統計データ、住民等を対象に実施したアンケートを参考にした。
 基本方針である「地域共生社会」の実現に向け、地域コミュニティの充実等による「支え合える地域」、支え合いの重要性・必要性の意識共有等による「福祉意識の醸成・担い手づくり」、そして「安心して暮らすことができる福祉サービスの充実」の3つを目指す姿に掲げる。
 施策の方向性は「地域住民同士の支え合い・見守り体制の促進」「福祉を学び、支え合う活動を実践する機会の充実」「権利擁護の推進」など7つを設定し、それぞれイラストで具体例を示しながらイメージの共有を図る。また主な取り組み内容も盛り込んだ。
 住民一人ひとりの行動を促すための工夫として、再雇用まで勤め上げた男性が地域と関わりを深め、やりがいや楽しみを見出していく様子を書いたコラムなども載せた。
 計画の推進には行政、関係団体、事業者、ボランティア、NPOなどの関係機関がそれぞれの特性を活かし、役割を果たしながら協働で進めることが不可欠となる。
 また住民一人ひとりが地域福祉に理解を深め、地域の課題を自分たちの問題と捉え、解決に向けて取り組まねばならない。計画ではさらに、偏見や差別をなくし、互いに理解・尊重し合うことが大切であるとして、理解と参加・協力を呼びかける。

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