須賀川牡丹園の有料公開始まる 促成が開花、色鮮やかにお出迎え GWはイベントでおもてなし


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    開園した牡丹園の牡丹を楽しむ来園者たち
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    今シーズンの盛況を願いテープカット

 須賀川牡丹園の開園式は19日、促成牡丹やチューリップなどが咲き競う中、関係者ら約50人が出席して同園正面入り口前で行われ、柳沼直三牡丹園保勝会理事長、橋本克也市長らがテープにハサミを入れ、須賀川の宝でもある同園の盛況を願った。
 約10㌶の敷地に江戸時代から250有余年の歴史を受け継ぐ、290種7000株の牡丹が咲き競う。国内の牡丹園で全国唯一の国指定名勝としても知られ、古木や園内で生まれた新種「希望の光」や銘柄牡丹など、色とりどり多彩な花を楽しめる。
 開園式で柳沼理事長は「色とりどりの牡丹の花は1年で最も美しい時期を迎えました。最初の牡丹苗が植栽されてから258年を迎え、牡丹園で生まれた新種の『須賀川の微笑』や『希望の光』など牡丹が色鮮やかに咲き競います。ふるさとガイドの会の案内や野外ステージなど多彩なイベントを用意し、多くの人たちを迎えたいと思います。須賀川の宝を誇りとして、次世代に継承してほしいと思います」とあいさつした。
 来賓の橋本市長は「災害に見舞われた年であってもこの季節が来ると、牡丹の花に勇気と感動を与えてもらい、皆さんの励みになってきたと思います。市の花でもある牡丹は市民に愛され、誇りでもあることと思います」と祝辞を述べた。
 柳沼理事長、橋本市長、市観光物産振興協会長の菊地大介商工会議所会頭、栁沼御三家代表の栁沼陸也さん、酒井清美ふるさとガイドの会長らがテープカットした。
 現在はつぼみが膨らみ始めた露地牡丹や見頃を迎えているチューリップ、ミズバショウ、シバザクラが出迎えている。有料公開は5月末まで予定している。まもなく売店近くのシロフジなども仲間入りしそうだ。
 見頃が見込まれるゴールデンウイーク中のおもてなしとして、有志団体のステージショーや関連イベントなどが開かれる。
 27日から5月12日まで「和傘アートin牡丹園」が開かれ、和傘と百花の王の牡丹が共演するほか、 29日は、「レインボーウォーターを作ろう」、「怪獣ヨロイガー展示」「スカキング塗り絵」「怪獣の鳴き声コンテスト」のほか、すかがわ昔話の会・ふくしま四人会がむかし話を花神亭で披露する。
 市民団体などのおもてなしは、3日にフラダンス、和太鼓演奏、オカリナ演奏、4日が古寺山自奉楽「お田植え踊り」、伝統芸能南京玉すだれ、須賀川桐陽高の書道パフォーマンス、5日の「子どもの日」は観光牡丹大使の板橋駿谷さんのトークショー&俳句イベントがある。6日は仁井田田植踊り(仁井田田植え踊り保存会)、日本民謡踊り(須賀川ふる里民謡会・秋桜民謡会)、太極拳演舞(須賀川太極拳04)などが繰り広げられる。
 開園期間中の入園料は大人(高校生以上)600円、小人(小・中学生)300円。団体は15人以上で2割引き。開園時間は午前8時半から午後5時。