ウルトラ週いっ会に参加しよう 須賀川市内47カ所で活動中 ゆるやかなつながりで継続を


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    tetteでも行われるウルトラ週いっ会
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 須賀川市内の全人口における65歳以上の割合、いわゆる高齢化率は昨年10月現在で29・9%となり、今後もさらに医療・介護を必要とする高齢者の増加が見込まれる。市は第2次健康増進計画で健康寿命の延伸を目標に掲げる。実現に向けたキーポイントの一つが予防を重視した市民主体の健康づくりである。市内47カ所で行われている通いの場「ウルトラ週いっ会」は、その実践の好事例として一層の活用が期待される。
 高齢者の健康維持・増進や活動的で生きがいのある豊かな生活を目指す姿勢は、今年度から3カ年で進める市第10次高齢者福祉計画でも重要視する。
 同計画は通いの場等の参加割合を計画達成指標の一つとし、令和8年度までに8・0%の達成を目指す。参加状況は令和3年度437人(参加率1・9%)、4年度447人(同2・0%)で、参加者は増加しているが、参加割合はほぼ横ばいとなっている。
 通いの場は定期的に集会所等に集まって活動する住民主体の取り組み。「ウルトラ週いっ会」は週1回自主的に集まった市民たちが、市オリジナルの「ウルトラ長寿体操」で汗を流し、交流を楽しむ。目的や活動が明確でシンプルなため、人間関係や様々な行事に抵抗がある人にとっても参加しやすい「ゆるやかなつながり」の一つと言える。また仲間と一緒だから運動を継続しやすいとの声も聞かれる。
 ウルトラ長寿体操は南東北春日リハビリテーション病院の理学療法士が考案に協力しており、筋力アップ体操、認知症予防体操、須賀川市歌に合わせた歌体操がある。イスに座りながらできるものも多く、自分の体調に合わせて気軽に参加できる。
 健康と要介護の間の状態はフレイル(虚弱)と呼ばれ、健康なうちからフレイル予防を意識した行動が求められている。予防には社会と関わりを持つこと、すなわち社会参加が効果的であり、ウルトラ週いっ会もその手立ての一つとして注目される。
 市は活動を活発化させるため周知・広報に力を入れ、体験会を通じた立ち上げ支援にも取り組んでいる。
 体験会の対象は市内在住で概ね65歳以上、3人以上の参加者がおり、実施場所(集会所や個人宅等)や人数分のイスが確保できること。約1時間程度、介護予防の講話とウルトラ長寿体操の実践を行う。
 既存のウルトラ週いっ会は別表の通り。
 参加や体験会希望など問い合わせは市長寿福祉課(℡ 0248-94-2162 )、または各地域の包括支援センターまで。

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