
表彰を受けた創業者たち
須賀川市の今年度創業者表彰の表彰式は22日、市役所で行われ、最優秀賞のライトハウスジャパン(栄町)の阿部賢史社長ら3人に大寺正晃市長が表彰状などを贈り、さらなる活躍に期待を寄せた。
創業意欲の向上や市内創業の促進、市内産業振興を目的に令和3年度から実施している。「キラリ」と光る創業者を表彰するだけでなく、市ホームページへのインタビュー記事掲載などPRでも後押しする。
今回は令和3年4月以降に創業した法人・個人を対象に、創業の経緯や独創性、社会性、将来性、財務状況など総合的に審査し、受賞者を決めた。
阿部社長は不動産業界に15年ほど勤めていたが、不動産を売りたい人・買いたい人の双方にとってより望ましい「正しい選択」を提供できる仕事をしたいと一念発起し、令和4年12月に創業した。
これまで営業から顧客のサポートまで阿部社長1人で担いながら、誠実で信頼性の高いサービスを提供してきた。空き家や遊休不動産の有効活用から創業支援につなげ、地域活性化にも貢献している。
表彰を受け「大変光栄でうれしく思う。来年には新たに2、3人の営業職を雇用し、同じ志を持つ人を育て、不動産を売る人・買う人、関係する人が一人でも多く幸せになるよう頑張りたい」と語った。
優秀賞のGALATA COFFEE(ガラタコーヒー)の沢田はな代表は、夫の隆志さんと二人三脚で令和3年10月に創業。tette内のチャレンジショップ、イベントでの出店、シェアキッチンでの営業を経て、現在は移動販売車を活用し、主に中町のベーカーズショップ・タマキヤ前で、美味しいパンに合う最高の1杯を提案し、提供している。好きなカフェを作りたいと始めた情熱を維持し続け、独創性の高い取り組みが評価された。
同じく優秀賞に選ばれたトアルヒの菅野博之社長は令和5年9月に創業した。事業は住宅や店舗のリフォームを中心に展開しているが、職人を直接雇用しない独特の体制を持つ。信頼できる外注職人との協力で案件ごとに最適なチームを作ることで、顧客が必要とするリフォーム内容を提案できる柔軟な体制を構築している。SDGs資材ショップも展開し、建築資材の買い取り、委託販売を行うなど、環境への配慮や将来性等が評価された。
大寺市長は「受賞を契機に一層精進し、さらなる発展に期待している」と激励した。











