火曜コラム(紙面掲載 2021年10月26日)

西間木 恵理


SDGsとYOGA~Sustainable~

 遠くの山々が雪化粧をするなど、あっという間に秋を越え、冬の季節が到来してしまいましたね。
 身体が寒いと感じた時は、各「首」(足首・手首・首)をカバーし、暖かくして過ごしてみて下さい♪
 さて、最近よく耳にするようになった「SDGs」Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)ですが、どういう意味があり何をすることなのかご存知でしょうか?
 SDGsは、2015年の国連サミットで2030年までに持続可能なより良い世界を目指すために国際社会の目標として採択されたもので、2016年~2030年までの15年間で、世界が達成すべきゴールを17の目標と169のターゲットで構成し、世界共通の取り組みとして定義したものです。
 17の目標には環境保護やジェンダー平等・多様性など、国家、社会レベルの取り組みが必要な項目もありますが、一つ一つのターゲットを紐解くと、その小さな一歩は、個人や各企業レベルでできることが沢山あります。
 例えば、紙の無駄使いをやめる。食品ロスをなくす。環境に配慮した製品開発・利用など。
 そして、すでに取り組まれているマイバックやマイボトルの活用、クールビズ(冷暖房の温度設定)、電子書籍やキャッシュレスなども挙げられます。
 今回はその17の目標のうち〈③すべての人に健康と福祉を⑤ジェンダー平等を実現しよう⑧働きがいも経済成長も〉について考えてみたいと思います。
 まず、ここで取り上げられている項目は「人」に関わることで、人(社員・家族)が健全であること、つまり「健康」であることが挙げられています。
 世界保健機構(WHO)憲章によれば、「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることは、あらゆる人々にとっての基本的人権のひとつです」とあります。
 つまり身体だけでなく精神的にも健康で、差別されることのない環境で過ごせることが「健康」の定義となります。
 これはYOGAの目指すところと同じで、YOGAに取り組むことは、まさにこれらを一人一人がより具体的に実践することで、精神的にも、肉体的にも安定した(調和のとれた)状態になることを目的としています。
 自身の健康状態が良好であれば、人は人に優しくなれます。心にゆとりが生まれ、受容できます。これからの時代はフィットネス的YOGAだけでなく、呼吸や瞑想・哲学にも触れ、実践することで、より良い社会づくり(SDGs)に貢献する一歩になるのではと思っています。
 皆さまも小さな一歩を始めてみませんか?

Let’s start Yoga for The SDGs.

ヨガ+ライフアッププロデュース

西間木 恵理

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