カクテル進化論
「こんばんは、マスター。」
「いらっしゃいませ。おや、ラフな格好は珍しいですね。今日はお仕事お休みでしたか?」
「有給消化ってやつだね。時間が出来たから映画を観てきたよ。ジュラシックワールドも早く観に行きたいなぁ。」
「あのシリーズは映画館の方が緊張感あって面白いですよね。今日はドリンクは何をお出ししますか?」
「映画の後にビールは飲んで来たから、何かフルーツ系がいいかな。」
「それでは懐かしのスクリュードライバーをお出ししましょう。」
「懐かしいね、スクリュードライバー。若い頃はみんな飲んでたなぁ。」
「そういえばジュラシックシリーズも最初に公開されたのが93年。もう30年近く経っちゃうんですね。」
「あの頃はCGも進んだなぁ~って凄く驚いたもんだけどね。」
「衝撃的でしたよね。どうぞ、サマー・スクリュードライバーです。」
「いただきます。おや、コレはライムが絞ってあってかなり飲みやすいね。」
「ウォッカの匂いを緩和するのにライムが相性いいんです。」
「無骨なレディー・キラーも飲みやすくなってるね、旨かったよ。それじゃラストに青春のカクテル、カルーアミルクをちょうだい。」
「はい。それでは今日はブラックコーヒーを加えて飲みやすくビターに仕上げましょう。バニラアイスも乗せて大人のコーヒーフロートに。」
「うわぁ?懐かしい美味しさだね。やっぱりこの味だよ!」
不変的な傑作も進化を続ける飲食の世界。いいトコ取りを味わうのにカクテルは向いているのかもしれません。皆さんも味わってみてはいかがでしょうか。