火曜コラム(紙面掲載 2023年1月11日)

野木 卓


海老ラブ民族日本人

「いらっしゃいませ。今年度も宜しくお願いします。」
 「明けましておめでとう、マスター。」
 「正月休みは満喫出来ましたか?」
 「寝正月になったけど、今年も特に変わりなく年越し出来たよ。」
 「なによりです。健康一番ですからね。新年一杯目は何をお出ししましょうか。」
 「家でビールは飲んだから、ホットラムにしようかな。」
 「おとおしは軽いものにしますか?」
 「うん、ナッツとチョコレート頂戴。」
 「胃がご馳走に疲れる時期ですね。色々召し上がりましたか。どうぞ…ホットラムです。」
 「なんだかクリスマスから海老ばっかり食べてたね。チェーン店の海老寄せフライ、オードブルの海老フライ、寿司の甘海老とボタン海老、年越し蕎麦にも海老天乗せちゃったし。」
 「日本は甲殻類をかなり食べる国ですからね。」
 「自国の海の幸として沢山取れそうだけど、海外の冷凍海老ばっかり食べてるよね。」
 「年間消費量が多くてとても間に合わないんでしょうね。調理法も多いですし、加工食品にもなりますし。」
 「かっぱえびせんなんて、おつまみには最高だもんね。」
 「私は正月に海老チリを食べましたが、キリッとしたスパークリングと相性良かったですよ。」
 「沢山食べてるはずなのに、今も話をしてたら家に着いてすぐ海老グラタンをチンしちゃいそうだよ。」
 「冷凍の海老グラタンはやたら美味しいですよね。」
 海老ラブ民族日本人。年間2キロ近く食べてる人も多いとか。皆さんの好きな海老料理は何でしょうか。

バーテンダー

野木 卓