火曜コラム(紙面掲載 2024年1月16日)

西間木 恵理


「シャウチャ」(清浄)
 ~YOGAの教えを日々の暮らしに~

 YOGAというと、まだまだ体を動かすエクササイズのイメージが強いと思いますが、古来より伝承されてきたYOGAの経典には、8つの方法からなるYOGA(八支則)を実践することで、「思考の波」を制御し、マインドを正し、人が生きるという実践で大切な身体と、倫理的な思考の基礎を習得することができると書かれています。
 【八支則〈1ヤマ:気をつけるべき5つのこと、2ニヤマ:すべき5つのこと、3アーサナ:安定したポーズの練習、4プラナヤーマ:呼吸のコントロール、5プラティヤハーラ:感覚のコントロール、6ダーラナ:意識の集中、7ディヤーナ:神に向かって流れ続ける瞑想、8サマディ:神と一体・超意識の状態】
 YOGAの最終的なゴールは、自分自身に至ること。YOGAに興味がある方も、ない方も、普段の生活に役立つヒントがあるかも知れませんので、ぜひご一読いただけたら嬉しいです!
 では、その実践方法の第2弾として2ニヤマ(すべき5つのこと)を順にご紹介したいと思います。
 今回はニヤマ(勧戒)のその①シャウチャ(清浄)について書いていきます。
 シャウチャとはその意味通り、身体を清潔に保ち、生活する場所や仕事場、YOGAをする場所等を整えておくことです。
 部屋の状態や体のコンディションは、その人の考え、心の中を表しているといいます。 
 心が忙しく、ストレスを受け、疲れ、荒れていると、体も落ち着かず、住んでいる環境も荒れていきます。常にさっぱりと片付けて、心と身体、自分がいる場所を風通し良くしておくことが大切になります。
 そして、場所や体と同じように、心も自分のためにある道具です。心をいつも澄んだ状態にしておくことは極めて重要です。嫉妬や憎しみ、怒りや後悔の感情は時に現れても、それに引きずられずに受け止めて、上手く受け流すようにすることもYOGAのトレーニングの一つです。
 とらわれることなく、心をサラサラと清流のように流しておくことが、心の浄化に繋がります。
 いかがでしょうか?YOGAとは体のエクササイズの名称ではなく、人が生きるという実践で大切にすべき、身体と思考の基礎を学ぶための手法(修行法)なのです。
 体だけではないYOGAの実践を日々の暮らしに!次回もぜひお楽しみに♪
 Enjoy your happy life with YOGA!

ヨガ+ライフアッププロデュース

西間木 恵理

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