火曜コラム(紙面掲載 2024年3月26日)

西間木 恵理


「タパス」(規則ある生き方)
 ~YOGAの教えを日々の暮らしに~

 YOGAというと、まだまだ体を動かすエクササイズのイメージが強いと思いますが、古来より伝承されてきたYOGAの経典には、8つの方法からなる八支則を実践することで、「思考の波」を制御し、マインドを正し、人が生きるという実践で大切な身体と、倫理的な思考の基礎を習得することができると書かれています。
 【八支則〈1・ヤマ:気をつけるべき5つのこと 2・ニヤマ:すべき5つのこと 3・アーサナ:安定したポーズの練習 4・プラナヤーマ:呼吸のコントロール 5・プラティヤハーラ:感覚のコントロール 6・ダーラナ:意識の集中 7・ディヤーナ:神に向かって流れ続ける瞑想 8・サマディ:神と一体・超意識の状態】
 YOGAの最終的なゴールは、自分自身に至ること。興味がある方も、ない方も、普段の生活に役立つヒントがあるかも知れませんので、ぜひご一読いただけたら嬉しいです!
 では、その実践方法の第2弾として2・ニヤマ(進んでやるべき5つのこと)の内容を順にご紹介したいと思います。
 今回はその③、タパスについて書いていきます。
 タパスとは「行いを律すること」と訳され、「規則正しく、自然のリズムや秩序にあった生活をすること」という教えになります。早起きをして、やるべきことを淡々とこなし、規則正しい毎日の生き方が基本であり、「地道な積み重ねが、強い意志と自信を養い、信念を貫く心を磨く修行になる」と解説されています。
 実際にこれを実践し、その効果を裏付けしている良い例が、プロのスポーツ選手ではないでしょうか。多くのスター選手は毎日のルーティンを地道にこなし、試合などの大舞台前でも、そのルーティンをこなすことで精神を安定させ、最大のパフォーマンスを発揮させています。
 もちろん、スポーツ選手のみならず、功績を上げている人々はみな、規則的なスタイルを持っている人が多いように思えます。
 そして、もう一つタパスで大切なポイントは、「自然のリズムや秩序にあった生活をすること」とあります。規則正しい生活の中に、自然界のリズムを取り入れた生活を意識するだけで、目には見えない影響を上手く味方につけることができるのではと思います。
 今がどんな立場でどんな状況であっても、この地球上で生かされていることを、忘れてはいけないと、いつもYOGAは教えてくれます。
 自分自身とより良い関係を構築するためにも、体だけではないYOGAの実践をぜひ日々の暮らしに取り入れてみて下さいね!次回もお楽しみに♪
 Enjoy your happy life with YOGA!

ヨガ+ライフアッププロデュース

西間木 恵理

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