秋の宵と甘いカクテル
「マスター、こんばんは。」
「いらっしゃいませ。お盆休みはゆっくり過ごせましたか?」
「毎年恒例のドライブ旅行をしてきました。今日はとりあえずで黒ビールお願いします。」
「かしこまりました。どうぞ、黒ビールです。今回はどちらまで?」
「四国まで行って来ました。台風にもぶつからず楽しめましたが、観光地は外国人も多く飲食店の価格設定も強気でしたね。」
「物価高と円安インバウンドの影響が出てるんでしょうね。」
「寿司六貫とノンアルビールで二千円とか普通でしたよ。」
「うーん、許容範囲ですがやはり割高ですね。私は先月新潟に行きましたが、リーズナブルなお店が多かったように感じました。近場の旅行ではお勧めですよ。」
「新潟近くていいですね。今度泊まりで行ってみようと思ってたんです。」
「駅近くは丁度良く栄えていて商業施設やシティホテルも多いですし、色々と見て楽しめましたよ。」
「いいですね、帰ったら調べてみます。それとマスター、明日に響かない位のカクテルを一杯お願いします。」
「では秋を感じる甘さのカクテルをロックスタイルでお作りします。ブランデーを6割入れ、チェリーブランデーやコアントロー等を加え混ぜ合わせます。最後にレモンを飾って完成です。この一杯は秋のオリジナルカクテルの予定です。レーズンクッキーのクリームチーズサンドを合わせてみて下さい。」
「ん~!コレ凄く合うし美味しいです。次もこの組み合わせでオーダーします!」
虫鳴く涼しい秋の宵、甘いカクテルはいかがでしょうか。美しい月夜の帰り道は贅沢な一時となるはずです。