ホッと一息、お湯割りを。
「こんばんはマスター。今日もだいぶ冷えるね。」
「いらっしゃいませ。寒くなりましたね。」
「寒い中歩いたから温かいのをもらおうかな、何かお勧めのお湯割りを。」
「かしこまりました。では今日はスコッチウイスキーのお湯割りにレモンを入れましょうか。」
「いいね~、寒い日にはやっぱりお湯割りだよ。」
「失礼します、お湯割りです。今日はバタークッキーとナッツチョコレートをご一緒にお楽しみ下さい。」
「子どもを寝かしつけてから寒い中辿り着いた先のお湯割り。更には奥さんにナイショで甘い物。これぞ背徳の味だね。」
「日をまたがずお帰りになるから奥様も許したくなるのでしょう。」
「人間楽しみが必要だからね。サブスクでの動画鑑賞は飽きちゃうから、散歩や飲食がやはりベストだね。」
「そうですね。違う景色や空気を気軽に楽しめる散歩は非常に良い趣味ですね。」
「町中歩くとショーウインドーがクリスマスの飾り付けであふれてるね。一年も早いもんだよ。マスターは今年は何かした?」
「旅行先でそこのお酒と料理を楽しんで来た…くらいですかね。中々趣味を増やすのは難しいもんです。」
「来年は少し遠出してみようかな。散歩の延長で登山がてら、高尾山にでも行って蕎麦でもすすって来るか。」
「春先にご家族と旅行がてら行ってみては?帰りはそのまま温泉宿にでも。」
「それいいね。ちょっと奥さんに聞いてみようかな。」
今年も残すところあとわずか。年末のあいさつ回りに、ホッと一息のウイスキーお湯割りを味わってみてはいかがでしょうか。