新懐古
私は20年来の「千葉ロッテマリーンズ」ファンです。夫は30年来のロッテファン。
私は、昔から野球を観るのが好きです。サッカー観戦もラグビー観戦も楽しいですが、なぜかやっぱり野球は特別です。
子どもの頃テレビでは毎晩ナイター中継がありました。
網戸から入ってくるそよ風と聴こえてくる虫の声、そしてテレビではナイター中継。夏の夜の風物詩です。今はDAZNでナイター中継を観ていますが、夏の夜にナイター中継を観ていると、なんとなく昔の感覚がよみがえって懐かしい気持ちになったりします。
珈琲を飲んだとき、珈琲屋さんに入ったとき、同じように懐かしい感覚になることがあります。
珈琲によるこの記憶のよび起こしには、“香り”の影響も大きいと考えられています。香りが記憶を呼び起こす現象を「プルースト効果」といいます。
嗅覚は他の感覚とは異なり、感情や記憶を司る脳の大脳辺縁系に直接信号を送るため、感情や記憶と強く結びつきやすくなるのだそうです。
この嗅覚から感じる香りによってよび起された懐かしい感覚に、私たちはホッとしたり、ワクワクしたりするのです。
ちなみに、「懐」という漢字は「ふところ」とも読みますが、「心の中」「思い出」という意味があるのだそう。
ここのところいわゆる昔ながらの喫茶店のような珈琲屋さんが増えてきているのも、人々が、“懐かしさ”に何かしら親しみやすさや心地よさを感じているからなのかもしれません。(実際に心理学の研究では、懐かしさを感じることで、ストレス解消や幸福感の向上につながることが示唆されています。)
このように珈琲には新しい味に出会ったり、新しいお店を発掘したりという楽しみかただけでなく、昔の懐かしい感覚をよび起こし、その感覚や思い出に浸るという楽しみかたもあるんですね。
珈琲が創り出す、どこか懐かしさを感じさせつつ新しい要素を加えた“新懐古”な世界を、ぜひ楽しんでください。




