ストレージ
最近、スマートフォンの動きが鈍い。原因はわかっています。ストレージ、つまりデータを保管する「倉庫」がいっぱいなのです。
私のスマホには、似たような写真が何枚も保存されています。どれもお気に入りだから惜しくて削除できません。
さらに数年前に作った資料も、「いつか手直しして使うかも」という淡い期待とともに、ファイルに保存されたままになっています。
意を決して整理を始めても、「これは本当に消していいのか」と一枚一枚悩んだあげく、結局は一向に容量が減らないまま、疲れ果てて画面を閉じる……。そんな不毛な時間をくり返してしまいます。なんともはや。
そして、「好きなものや必要なものばかりだから、手放すことなんてできないんだ」と思い込もうとする自分もいます。
「好き」なものに囲まれているのは本来幸せなことのはず。しかし今の私の状態はもはや「好き」だと思い込んでいるだけで、「執着」になっているのではないだろうか?とも。
仏教において「執着」は煩悩の一つであり、欲や迷いの心、苦しみの根源だと聞いたことがあります。パンパンにふくらんだスマホのストレージはまさに心の中の迷い「執着」そのもののようにも見えてきました。
よく考えればスマホだけでなく私の頭の中も同じです。あれもこれもと情報を詰め込み、そして「執着」しているから、思考の渋滞が起きて身動きがとれなくなっているような気がします。
スマホにストレージを管理してくれるアプリがあるように、頭の中もクリーンアップできればいいのにな。
「空き」があって軽やかに動けるようになれば、おもしろい世界が見えてくるかもしれません。新たにできた「空き」に新しい「本当の好き」をまた詰め込むこともできるかもしれません。なんと楽しいことか。
よし、勇気を出して「執着」を手放してみようと思います。とりあえずまずはスマホからやってみようかな。
あっその前に、珈琲を一杯淹れよう。




