火曜コラム(紙面掲載 2026年6月10日)

沢田 隆志・はな夫妻


言われて嬉しいほめ言葉

 先日、「どんな風にほめられるのが一番うれしいですか?」 という質問をされて、答えるのにとても悩んだ。
 「優しい」「頼もしい」「カッコイイ」「賢い」などなど、候補はたくさんある。「面白い」と言われることがうれしいと思う人も大勢いるのではないだろうか。
 大阪育ちということも関係しているのかもしれないが、私にとってもやはりこの言葉には特別な響きを感じる。
 ただ、私の思う「面白い人」は、決してにぎやかにしゃべり続ける人のことではない。
 実は、たくさんしゃべる人ほど、意外と独りよがりになってしまっていて、「面白い人」ではなく、ただ「自分を面白いと思っている人」である事が多い。
 飲み会などを思い出してほしい。その場で一番しゃべっている人は、まあ大体つまらない。そこに自慢話なんかが入って、まわりに気をつかわせている場合は、もはや「罪」だ。
 それでは、私が考える「面白い人」とはどういう人かというと、相手を「面白く」してあげられる人だ。絶妙な合いの手を入れたり、しゃべりやすく質問をしたり、楽しそうに耳を傾けたりすることで、話し相手に「自分ってこんなに面白いことが言えるんだ」と思わせてしまう。
 そんな風に相手の良さを引き出せる人、おそらくボケの人ではなく、いわゆるツッコミの人こそ、本当に面白い人なのではないかと思う。
 バラエティー番組などを注意してみてほしい。笑いが起きているのは、ボケているときよりも、それに適切なツッコミが入ったとき、だ。
 話がやや脇道にそれてしまったが、私が言われてうれしい誉め言葉は、「話していると楽しい」や「話していると面白い」といったところか。
 単に話を聞くのが上手いというだけでなく、お互いが自然と面白いことを言っているような感覚になれる。そんな空気感を作れる人になりたい。
 自分が目立つのではなく、相手と一緒に楽しい時間を作り上げる。そんな「面白さ」を共有できた証として、さりげなく「楽しい」と笑い合えたら、それが何よりのほめ言葉だ。

GALATA COFFEE

沢田 隆志・はな夫妻

GALATA COFFEE代表 ウルトラFMパーソナリティ