火曜コラム(紙面掲載 2024年10月29日)

西間木 恵理


リフレッシュに必要なこと
 ~Extraordinary experience~

 久しぶりに元職場のバカンス村「Club Med 」に遊びに行ってきました!
 クラブメッドは1950年の創業以来、訪れた人がストレスフリーで過ごせるように、食事からバーの飲食、スポーツアクティビティに至るまで、全てパッケージ化されたオールインクルーシブシステムを提供しており、現在、世界中に約80か所のリゾートを持つバカンスのパイオニアです。
 そして他のホテルにはない特徴として、世界中で採用された多言語を話すスタッフG.O(ジーオー)がおり、通常のホテル業務はもちろん、アクティビティやキッズプログラムの先生、サーカスやダンスなどのパフォーマンスまでをこなす、究極のエンターテイナーが滞在中のゲストを楽しませてくれます。
 今回の滞在先は石垣島にある「Club Med Kabira」。ここは私が初めて勤めた場所で、かれこれ24年前になりますが、その当時は各部屋にテレビも無く、スマートフォンもない時代でしたので、外からの情報は入ってこない環境下で、「非日常」を思いっきり楽しむのがクラブメッド流でした。
 現在は部屋にテレビもあり、また専用のアプリを開けば、リゾート内のアクティビティの情報が閲覧できるなど、時代と共にリゾートも変化していました。
 そして今回の滞在中、様々な方とお話した中で、特に印象に残ったのは、セネガル出身のG.Oが、日本人について語っていた「どうして日本人は家族でバカンスに来ているのに、コミュニケーションを取らないの?」でした。
 それぞれが各々に携帯を見ていて、ソファーに座っていても、端と端にいるだけで、話をしていない人が多いと言うのです。「バカンスに来たのだから、家族のコミュニケーションを大切にし、沢山笑って遊ぶことをした方が良い」と熱弁していました。ごもっとも・・・。この言葉はとても興味深く、日本の今を象徴しているように感じました。
 確かに、周りを見渡しても、携帯を握り締めているのは日本人で、本を読んで、アクティビティで汗を流し、夫婦でくつろいでいるのは外国人。今も昔も、本来の休暇の過ごし方(家族とのコミュニケーションを図り「非日常」の体験をする)を、まだまだ上手くできないのが日本人なのかもしれないと思いました。
 時に電子機器から離れ、自分のために大切な時間を過ごすこと。自然に触れて、体を動かし、美味しいものを食べ、ゆっくりとくつろぐこと。現代だからこそ必要なことを、改めて教えてもらうバカンスになりました。Thank you!

ヨガ+ライフアッププロデュース

西間木 恵理

Piaereヨガ+ライフアッププロデュース 須賀川市内体育施設などでヨガ講師を務める